ちゃんとしたい日記

ちゃんとしていたいと思っています

2018年の夏をまとめる

「今年の夏はどうでしたか」と職場で当然のように聞かれて、その場ではてきとうに答えたけど、私としてはやっぱりちゃんとしていきたいと思ってて、こいつボケっとしとるな、張り合いがねえな、観た映画全部面白かったって言いそうだなと思われたくないのに、失敗したなと思った。実際、職場の上司なんかどうでもよくて、てきとうに答え続ければいいのだが、そういうことじゃない、習慣が人間をつくるのである。というわけで、私はもともとしゃべるのが苦手で、全体像がイメージできてないとうまくしゃべれないので、ここで振り返ることにしようと思う。調べると、今年はじめて30度を超えたのは6月9日らしく、夏は長かったのだろうか、6月と7月は缶詰で、昼の時間にほとんど外に出てなかったからよくわからない。7月は無理やりいろいろな勉強会に参加させられて辟易したこともあったけど、行った後なので行ってよかった。はたして自分は労働と休みをキッパリ分けたいタイプなのか、そうでもないのか、が分からなかったけど、そうでもないタイプに当たるということが何となくわかってきた。休みたい休みたいと多くの人が言っている風潮に対してあまのじゃくになったのもあるかもしれないけど、私はダラダラやっていくのが性に合っていると思えたのだ。これが分かったのは7月の大きな収穫だったな。

8月はけっこう休んだ。ひまな時期だから。それまで6時-22時で外にいたような、それだけで不健康な生活を送っていたから、そうじゃない状態になることで、勉強もはかどったし、節約もがんばれるようになったし、いいことがけっこう多かった。私は休まなければならないからということで、仕事に全然関係のないようなエッセイを読んだりもできた。あと機動戦士ガンダムを見まくって、終わりに近づくにつれてホワイトベースの人々の感情が静かになっていく様子をしみじみと味わったりもした。あと、産業遺産を見に行ったことがなかったので、八幡製鉄所や三池炭鉱の跡地を見学してきた。紐がむきだしになっているエレベーターに馬や人が乗せられ、地下深く何百メートルの下に落とされ、クソ暑いそこで昼夜もわからない環境で働かされることを思い、今は身体的には全然楽だと思った。身体と精神はかかわりがあるから、きっと総合的に見ても昔のほうが大変だったとは思われる一方で、クーラーが効いて太陽のさしこむ今もなお追いつめられる人がいることについてなぜなのか考える機会になった。あれはいい経験だった。ガイドさんも明るいちょっと変な人でよかったし。…書くのつかれた。

 

ハイボールつくってみる

 午前10時ぐらいに起きてから、気候からして今日はあんまり乾かないだろうなと思いながら布団を干し(帰ってきたときは午後8時だったのでしんなりしていた)、近所の喫茶店のサンドイッチを食べに行くかと出かけたらなぜだか行列ができていたのであきらめ、それなら食べたいものもないなと思って、ぐだぐだ歩いていたけど、やっぱり空腹は空腹なので、ちょっと歩いてハンバーガー屋に行って食べた。1個だけにして足りないかなと思ったけど大丈夫で、そこのハンバーガー屋はジンジャーエールにレモンの薄切りを詰め込んでくれるのでそれを飲んだら満足した。それで近くの喫茶店に移動してゆっくり本を読んでいたら唯一他にいる客がどこぞの議員か何かで、30分おきぐらいで人が会いに来ていて、本当にこうなんだと思った。というのも読んでいた本が牧野伸顕の回顧録で、原敬がめちゃ人気で、夜遅くなってもいろいろな人と面会をするというようなことが書いてあったから、自分の読んでる本を通して現実を見ているような気分になれて、よかった。

 しかしクーラーが効きすぎていてつらかったのでそこを出て、別のチェーンの喫茶店に行った。隣の人は若い女性の2人組でティンダーとかの話をしていた。私は引き続きさっきの本を読んで、上巻が読み終わった。上巻はほとんど第1次世界大戦の話はなく、後半は日露戦争のときの東欧諸国の反応の話が多く、そうは思ってなかったけど面白かった。日露戦争のときの外国の反応って、インドのネルーとか孫文とか、そういった人の話しかそういえば知らなかったけど、ポーランド(分割中)とかハンガリーとかいった国の人々の牧野への態度が書いてあり、面白かった。すごく感謝してるから日本のトップは洗礼を受けたほうがいいと伝えてきた人の話が印象に残った。親切心で言っているんだよな。

 上巻を読み終わったら午後7時ぐらいになっており、周りの客も減っていたので、出て、でかい本屋に行って下巻とか石原莞爾の本とかを買ってきた。書籍費について思い出すのを忘れていた。今日は一人でゆっくりできた気がするのでいい日だった。皿も洗ったし。なんだか太った気がする。ハイボールを自作してみていくことにした。とりあえずコンビニに売っているジャックダニエルウィルキンソンの炭酸水で。十分おいしい。

お盆休みがあと1日

地元に帰っていたけど昨日戻ってきた。家族というか母親のことはずっと苦手だったけど、分かり合えないと思った相手とも対話はしていくべきという考えのもと、穏やかに会話する方法を少しずつ身につけていったので、無事に里帰り中の生活は終わった。といってもお墓参りなどはしておらず、代わりに八幡製鉄所とかに行ってきた。近代産業をつくったと教科書的に覚えていても何もおもしろくないからと、わざわざ電車で交通費3000円ぐらいかけて北九州市に行った。今は廃業のスペースワールドの名前を冠したスペースワールド駅を降り、いのちのたび博物館を覗いたあと、八幡製鉄所の産業遺産を歩いて見ていこうとしたんだけど、ほとんどが非公開だった。タモリだったら入れるんだろうなとか思ったけど、ほとんど下調べをしなかった自分が悪いということもあり諦めた。でも東田第一高炉は見学できたのでよかった。無料だったし。でかい高炉1本と熱風炉が3本。見学者はいなかった。産業遺産はだいたい人気がないものである。実際「つまらないと思っているけど面白いかもしれない」という動機を持ち、そして腰を上げるのはなかなか厳しいと思う。私はそれに至るぐらいに暇だっただけだ。そういうわけでそういう観光をしてから帰ってきた。仕事はついに明後日から始まる。長いこと休んでると長時間労働をやめようという気になる。休んでいる間、仕事での嫌な思い出がフラッシュバックする。フラッシュバックでうめくのと仕事がありつづけるのと、どっちがきついのか分からない。

指の骨読んでよかった

広島に原爆が落ちてから73年が経った。70年のときはテレビはそればかりだったけど今年はそんなことはなかった。戦争のことはずっと気になっているけど友達に話すようなことではなく、話せる友達がいるとしても思いを上手に言語化できそうにない。朝のニュースでは、広島から移動してきた人が多い町というのが紹介されていた。差別を恐れて治療もまともに受けられなかったそうだ。治療できることがわかっていたのにできなかったことを悔しいと言う、医師の表情からは何も読み取ることができなかった。ひとえに私にそのような能力がないからだろうと思えた。

このごろ岸政彦さんが「小説は好きじゃないけどこれはよかった」と言ってTwitterでおすすめしていた高橋弘希『指の骨』を読んだ。薄いし安かったから気軽に買った。指が落とされていくたびに死を自覚していく主人公の語りを聞くのが少しずつ怖くなっていった。読んでよかった。最近、戦争の全体像をつかみたくて軍事作戦とかの話を導入しているところで、その構造をつかもうとするあまりに一人ひとりのことを忘れがちなので特に読んでよかった。人が理性も本能も削り取られていく様子というのは恐ろしい。

仕事をして、帰ってきたあとはネットフリックスで幽遊白書をずっと見ていた。幽遊白書はおもしろい。それからブラタモリを見て、関門海峡の地形のおもしろさがわかった。今日は涼しいほうだったらしいけど、私はホルモンが分泌されていてずっと暑かった。氷水ばっかり飲んでいる。

のんびり仕事できた

今日は外に出ている人が多くて、仕事場でのんびりやることができた。食べてるところを変な角度から見られてたらどうしようとか思っていつもは張りつめているんだけど、今日はそんなことなかった。実際、ほかの人はどうなんだろうなと思って何となく人がひとりで昼食をとっているところを見てみたことがあるけど、噛みついたら食材が思わぬ方向に行ってパニクるという私がよくやるやつを他人がやっている様子を見ても別に気にならない。まあ動物だから食事中に他人の視線を感じると警戒してしまうものなんだろうな。今日は時間があったのでデパ地下で買ってきたうまいソーセージの載ったパンを食べたのでおいしかった。

永井均×小泉義之『なぜ人を殺してはいけないか?』を読んだ。議論とかするときに嫌な言い方とか嫌な質問の仕方とかする人っていやだ。人をあおっても何もいいことないと思う。あとこれは私の好みにすぎないけど、現実世界において会話の場面でやたらといろいろな人間の言葉を引用してくる人って苦手だ。現実世界においてとかわざわざ書いたのは攻殻機動隊の人たちなどは好きだから。

図書館に行ったのはいいものの、リュックとシャツが汗ではりついているのを感じて、ゲッと思いながら動いたので不自由な気分になりうまく本を探せなかった。

会がおわった

かなりストレスになっていた勉強会がおわった。新卒のくせに生意気だから、新卒の私に優しい人には大成してほしいなとか思う。何の利益もないのに私に傾聴の姿勢をとってくれる先輩、すごかった。迫力を出してくる人が数人いたけど、迫力はこっちで自然と感じ取るものだと思うし、自分から演出してこられると引いてしまうな。昔の話をやたらしてくるとかさ。そうはなりたくない。

18時ごろにおわったあと、家に着いたら即座に寝た。化粧も落とさないままだなーと天井を見つめながら思っているうちに寝た。そして今ごろ起きてしまったので『知の整理術』という本を読んでいた。phaさんのは読むのがしんどくない文章でいいな。私がインターネットの人の文章に長めに親しんでいるからだろうな。