ちゃんとしたい日記

ちゃんとしていたいと思っています

性教育の特集のテレビをみた

 今更、あさイチの特集『親による“性教育”』をみている。

 学習指導要領としては学年ごとに教えるべきものは決められているので、それを追えばいいんだけど、生徒のためを思って踏み込んだ内容を話すには、保護者の反応などから難しい状況になることが多いらしい。専門家が言うには、学校で少しずついろいろな教科で紹介させるということが大事であるそうで、これに対して、国語の先生がそれまでの自分の考え方を反省する機会になっているというようなことを言っていて、けっこうベテランの先生っぽかったのに頑固にならず反省できてえらいなと思った。

 特集としては親から子への性教育なので、その話が多い。幼児に対する性教育も紹介されている。性教育の基本として、(1)自分の性器を大切に扱う、(2)親子間で制をタブー化しない、といったことが説明されていた。あなたはとても愛されている存在なんだということを知らせるのは家庭の役割であると助産師の方が言っており、そうだなーと思った。助産師は続けて、プライベートゾーンというのがあり、水着で隠れる部分のことだと説明するべきであること、自慰行為は人前でしないこと、プライベートゾーンに関する言葉を公的な場所で話すと不快になる人が多いことなどを説明された。性教育に関する絵本も紹介され、直接的な表現に引く出演者もいたけれども、幼いときからそういう概念を知っていくと、一生き物として理解していけるという出演者もいた。最後に、説明していくにあたり、親や教員が「お母さん(先生)はどうなの?」と聞かれたら、それは話したくないと言えばいいのだという話になっていた。

 性教育について必要なんだろうなとは思っていたが、実行するための一家言があるかというと私には全くなかったので、視聴してよかった。今回出演されていた女性は、子への性教育のためには子の質問に率直に答えていくのがいいんだと言われていて、なんだかよさそうだと思ったし彼女の意見は筋が通っており全体的に好ましく思われた。しかし、これは子の質問があることによって成り立つものだろうし、そうはならない家庭での性教育はやはり難しくはないだろうか。そう思うと、性教育として、学校でも現状より踏み込んでいろいろな面から性に関する話題を提供する必要があるんじゃないかと思う。今も多くの人間は家庭だけで生きていくのではなくインターネット空間でも生きていくもので、すでに子の身体的な挙動だけでは子の行動は把握しきれなくなっているだろう。親が子を大切に思う気持ちとともに性の話をするのは重要だが、年がたつと親だけが子にとって大切な存在というわけではなくなっていくから、いろいろな所属先で話を聞くことがその子にとって良い効果をもたらすのではないかと思う。効果とかいっても数値化されないし、暖簾に腕押しになるかもしれないけど。秋田県教育委員会がいろいろな教科で性教育にふれるように指導していると言っていたのでいろいろ調べてみたい。

www.nhk.or.jp

mainichi.jp

d.hatena.ne.jp

 ちょっとだけ調べてみたらこんなニュースもあったなーと思い出された。足立区のやつは今年の4月だったしけっこう最近だった。学習指導要領を逸脱しているとして教員が処分されたらしい。避妊してはいけないという価値観って日本の世論なのかなー。